清気散
一 くだり しぶりはらに よし
一 ひき風 ねびへ風に よし
一 づつう 目まい 立くらみに よし
一 暑気あたり かくらんに よし
一 しやくつかへ しよくあたりに よし
但し一ふくを一度に用べし
くだりはらには めしのとりゆにて
用ゆべし
何にでも効きそうですね(笑)
TEL.0566-41-2973
「ヒヤ、ヒヤ、ヒヤの、ひや・きおーがん」のコマーシャルソングを思い出します。樋屋奇応丸。この奇應丸が、寳福寺でも売られていたとは江戸時代でもかなり人気のお薬であったんでしょう。
後ろの方に出てきますが、牛や馬にも効くっておもしろいですね。
本 加持霊薬 奇應丸 一粒六文 十粒入六十文
一 第一 気つけどくけし しよくしやう はらいた
一 むぢ しやく くわくらん 下りはら しぶりはら
一 とんしのものは はらに少しあたたみあれば よみがへるべし 一 気のつきたる又おこりに用いて よし
一 なんざん子の生れかねたる によし 又ゑなの おりぬ によし 血のぼり 気ちがひたる によし
一 きんそう 血どめにはかみくだき付て よし 一 小児きやう風 五かんに妙薬なり
一 ほうそう はしかに用ひ妙薬なり 一 牛馬のなやみにもちひてよし
當山秘方薬師如来
加持霊薬功能異他
三州大濱 寳福寺製
版木の一つをご紹介します。昔「鼻くそ丸めて萬金丹」という言葉遊びがありました。小さく黒い形状で、現在も胃腸薬・整腸剤としてあるようです。
どうやら当時は万病に功能を発揮する妙薬であったもので、寳福寺(林泉寺の末寺)の御本尊 薬師如来さまのお力により、さらに霊薬として、販売されていたようであります。
版木があるところを思うとかなりの人気があって、販売数もかなりあったのでしょうね。
本 加持霊薬 萬金丹 一粒四文 一色四拾文
一 第一 気のつきたる によし
一 づつう めまい 立ぐらみ によし
一 さけのよいざめ によし
一 しょくつかへ はらのいたみ によし
一 ひき風 ねびへ風 によし
一 すべて万病の妙薬なり
當山秘方薬師如来 加持霊薬功能異他
三州大濱 寳福寺製